視覚障害者ICT指導者養成講座
2022年2月26日 更新
視覚障害とICT、両方に精通した当社だからこそ可能な、当事者に必ず伝わる指導方法を習得できます。支援者が視覚障害の特性と必要なICTスキルを理解し、一人でも多くの当事者がスキルアップできるように。当社にお任せください!
研修の目的
『視覚障害者がICT機器の活用方法を学習する機会を確保するため、障害者特性を理解したICT技術指導者、ボランティア等の養成』を実現するため、受講者が視覚障害者に対しICT機器の基本的な設定や操作、インターネットの利用など基礎的な(初級の)内容について、視覚障害者の見え方の理解とICT機器に関する効果的な指導方法を習得することを目的とした研修を行います。
研修の目標
当講習の受講者が、視覚障害者のICT指導・支援の現場で役立つ十分な知識とノウハウを取得すること。ICT機器に慣れていない、触れたこともないような視覚障害者が、自らの力でICT機器を用いてインターネットで必要な情報が取得でき、動画サイトやSNS、ビデオ通話などを利活用できるようになるための障害者特性に合わせた指導・支援が行える段階まで到達することを目標とします。
カリキュラム
パソコンの指導の例
科目 | 座学のテーマ・実技の課題 |
---|---|
障害理解1 | 視覚障害の特性・全盲と弱視の違い ICT利用の実情について |
障害理解2 | 画面表示・キーボード等の配置を伝える キーボードのみでPCを操作する体験 |
音声読み上げの設定 | 音声読み上げソフトの種類とPCへの導入 音声の読み上げ方の設定 |
弱視者のための設定 | 弱視者ユーザが画面を見やすくする設定 (文字の拡大・画面の白黒反転設定) |
初歩的な操作の指導1 | PCの電源オン・オフ ソフトの起動と終了 アイコンやメニューを選択する操作 (読み上げソフトを使う場合とマウスを使う場合の両方について扱う) |
初歩的な操作の指導2 | ソフトを利用する上で頻出のキー操作とその役割について |
トラブル対応A | 操作中にキーボード操作を受け付けなくなるトブルの種類と対応方法 |
文字入力とキー操作1 | 文字入力とタイピング・漢字変換の手順と入力方式 全盲者と弱視者の入力方法の違い |
文字入力とキー操作2 | 文字入力と漢字変換を指導する |
文字入力とキー操作3 | 文字の編集と選択・削除の指導 ソフト間で文字をコピーする操作の指導 |
インターネット活用1 | Webブラウザの種類と利用手順、ならびに晴眼者と弱視者・全盲者におけるWebの見え方の違い |
インターネット活用2 | Web検索の手順と検索結果の画面の指導 |
インターネット活用3 | ウェブサイトの効率的な閲覧方法 サイトに合わせた閲覧 |
トラブル対応B | ユーザが戸惑う画面表示・エラー画面の典型例とその対処 |
ビデオ通話 | 様々なビデオ通話ソフトの特長と設定 画面共有機能を利用する |
遠隔サポート | 画面共有の設定をユーザに伝え、指導者と接続する練習 |
総括 | 全体の総括と質疑応答等 最新のICT情報の提供 |
スマートフォンの指導の例
科目 | 座学のテーマ・実技の課題 |
---|---|
障害理解1 | 視覚障害の特性・全盲と弱視の違い ICT利用の実情について |
障害理解2 | 画面表示・キーボード等の配置を伝える キーボードのみでPCを操作する体験 |
スマートフォンの種類 | スマートフォンの種類と視覚障害者に適した機種について |
音声読み上げの設定 | 音声読み上げ機能(VoiceOver)の概要と設定方法について |
弱視者のための設定 | 弱視者ユーザが画面を見やすくする設定 (文字の拡大・画面の白黒反転・テーマ設定による改善) |
初歩的な操作の指導1 | 端末の電源オン・オフ・画面ロックとその解除・マナーモードの利用 アイコンやメニューを選択する2種類の操作方法とアプリやメニューを開く方法 |
初歩的な操作の指導2 | 音声アシスタント(Siriなど)の種類と初期設定および実際の活用法 |
トラブル対応A | 間違いやすいジェスチャによるトラブルへの対応(読み上げの停止・画面が消える) 基本ジェスチャのミスによって操作ができなくなる事態への対処 |
文字入力1 | 画面上キーボードを用いたカナ入力指導 音声読み上げ利用時の入力方式の違いを理解する |
文字入力2 | 英字入力(メールアドレスやパスワードを入力) 数字入力(電話番号・ロック解除など)する手順の指導 |
文字入力3 | 画面上キーボードによるカナ漢字変換機能による検索の指導 画面上キーボードの特殊キーの操作指導 |
インターネット活用1 | Web検索と検索結果画面の操作手順、ならびに晴眼者と弱視者・全盲者におけるWebの見え方の違い |
インターネット活用2 | ウェブサイトの効率的な閲覧方法 サイトに合わせた閲覧方法 |
インターネット活用3 | ニュースアプリの種類を理解する ニュースアプリを活用し効率的な情報収集をする |
トラブル対応B | ユーザが戸惑う表示・エラー画面の典型例と対処 端末のアップデートへの対処法の指導 |
ビデオ通話 | 様々なビデオ通話ソフトの特長と設定 画面共有機能を利用する |
有用なアプリの紹介 | 視覚障害者の日常生活に役立つアプリや、ラジオ・TV・電子書籍等アプリの紹介と指導の要点 |
総括 | 全体の総括と質疑応答等 最新のICT情報の提供 |
上記は一例です。研修内容は希望によりカリキュラムを提案させていただきますので、お気軽にご提案・ご相談ください。
視覚障害者にICTスキルを習得させるための指導者の養成を考えておられる自治体様、企業様、団体様にお勧めです。
ご注意事項
利用者様への介護・身体介助は提供できません。
講習をはじめ、サービス提供時は情報保障に努めますが、手話・点字によるコミュニケーションは提供できませんので、代替手段(筆談・テキスト情報など)による情報提供をさせていただきます。
当講習・サポートサービスでは、学習目的や内容理解のための録画・録音・点訳・手話通訳・テープ起こし・テキスト起こしその他を歓迎しております。ただし、それらの内容を当方に無断で出版・販売・第三者への貸出や譲渡・インターネット上で公開することはご遠慮ください。
サービスご提供までの流れ
Step.1 お問い合わせ
まずは下記連絡先よりお気軽にお問い合わせください。
Step.2 ヒアリング
ご希望の講座・講演内容、規模、ご予算などについてお伺いします。
Step.3 お見積
お客様のニーズと状況に最適なプランをご提案させていただきます。
Step.4 受講希望者取りまとめ
講座・講演をご希望の場合、原則としてお客様側で希望を取りまとめてくださるようお願いしております。
Step.5 ご契約・提供開始
詳細を協議のうえ、ご契約となります。ご希望の日時よりサービス提供を開始させていただきます。
お申込み
お電話でのお申し込みは、078-841-7316(代表)までお願いします。
出張や講習につきお電話に出られない場合があります。留守番電話にメッセージを残してくだされば、後ほど折り返しお電話差し上げます。
ファックスでのお申込みは、078-330-1125までお願いします。
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